少しメカに強い方なら自分で故障したブルーレイレコーダーを修理することも可能だ。
【修理は自己責任で】
今回は、SHARPのブルーレイレコーダーの修理について説明する。
1.故障内容の特定
2.必要な交換部品の準備
3.サービスモードに入るためのリモコン
4.修理後の動作確認
故障内容の特定
故障の内容は様々で内容を特定して修理する必要がある。
- HDDのエラー
- BD・DVDを読み込まない
- 映像が出ない
- B-CASカードを読み込まない
- 排熱ファンエラーで電源が落ちる
- 電源が入らない
- 録画した画像や音声が飛ぶ
ブルーレイレコーダーのハードディスクエラー
デレビ画面にHDDエラーと表示された場合は、HDDの交換が必要になります。
現在のレコーダーのHDDには、予め辞書言語や起動に必要なデーターがインストールされているため新しいHDDと交換しても起動しません。
予め起動させるデーターを新しいHDDにコピーする必要があります。また通常のHDDにコピーしても起動しないので注意が必要です。
起動とコピーが可能なHDDは、AVコマンドストリーミング機能が有るHDDに限定されます。AVコマンドとは、「AVコマンド(AVコマンドストリーミング機能)」は、HDD標準仕様に盛り込まれた、番組録画のための録画・再生処理のリアルタイム性を要求するデジタル家電機器用途向けのコマンドです。この「AVコマンド」に対応していれば、録画の失敗が許されない環境において、レコーダーがハードディスクに対してリアルタイムにコマンド実行・管理を行うことにより、より安定した番組録画・再生処理が可能となります。
例えば、通常のHDDではどこか1箇所でもエラーが発生すればそれ以降の録画や再生はできなくなりますがAVコマンド対応HDDでは、不良セクターをジャンプして機能するため長時間の録画や加熱の負荷に強くなるため24時間365日録画される監視カメラ等に利用されてい機能です。
AVコマンド対応HDDの見分け方
HDDがAVコマンドに対応しているかどうかは、CrystalDiskInfoを使って調べることができます。
CrystalDiskInfoはHDDの健康状態を調べるソフトで、かなりメジャーなソフトです。
HDDはS.M.A.R.T.情報という言わば自己診断機能を持っていて、温度などの状況やエラーの発生回数などの情報をHDD自身が保持しています。
その情報を読み込みして、わかりやすく表示をしてくれるのが「CrystalDiskInfo」でHDDの健康診断によく利用されています。
上記画面で、編集からコピーしてメモ帳等に貼り付けします。
080の行と4が交差する値が4773で下2桁目が7で奇数で有ればAVコマンド対応HDD偶数の場合は、非対応となります。
元データーHDDのコピー
元のHDDから新しく交換するAVコマンド対応のHDDに辞書データーや起動データーをコピーします。コピには、専用のHDDコピーツールを使用したほうが簡単です。
各種メーカートーより販売されていて簡単にHDDのコピーが可能です。
ブルーレイレコーダーのHDD換装では新しいコピー済みのHDDを取り付けてSHARPの場合は、リモコンでホーム→設定→初期化と更新→システム作動テストに行きサービスモードに入る必要があります。
サービスモードのリモコン信号
カラーバー(RC1) 0xAA 5A 8F 30 F5 01
カラーバー(RC2) 0xAA 5A 8F 31 F5 11
カラーバー(RC3) 0xAA 5A 8F 32 F5 21
現在販売中の殆どがRC1で可能です。
$ perl cro.pl AA 5A 8F 30 F5 01
“00,04,22,26,04,00,26,04,00,26,04,00,73,0c,00,34,21,00,9a,10,00,26,04,00,6c,dc,02,20,10,10,10,10,10,11,01,01,11,10,00,10,00,01,10,01,01,01,11,11,00,00,00,03,fe,32,”
この内容をSweet Memories for CROSSAM2というツールでCROSSAM2に書き出して使います。